それはもう、猛然と起こった。
抱擁するようにケーニスに近づいたロザリー(霊体)は、下方からまじまじと彼の顔を
覗きこみ『ふふ、孫のせいかしら、あなたよく見るとハミルに似てるわ』といった。さら
に熱っぽくジッと見つめ『それに、ハミルよりもしっかりしてそうね♪』といった。
そこには反射的に、揃って(ぜったいウソだ――――――――――っっっ!!!!)と
心のツッコミをタイミングぴったりで入れたステファ、アルテ、フィア。そんな外野には
目もくれず、ふたりは視線を合わせ、
ロザリーは、答えた。
それはもう、猛然と答えた。
『わたしでよかったら、喜んでっっ♪☆♪』
信じたくない読者のかたにも、はっきりいっておこう。
これが、この事件の顛末である。
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