階下から聞こえる明るく弾んだ声に、ぱあーっと四人の顔も明るく輝き、誰からともな
く立ちあがった。そのままラスティを出迎えるため、作業部屋を出ていく。もっとも腹を
減らしていたサーリアが、気持ちが逸るあまり階段を転げ落ちてしまったことは、些細な
トラブル。
大丈夫ですか? と心配そうに首をかしげるラスティに、サーリアは「いただきますで
すぅ!」と、とんちんかんな返事。バスケットを手にしたラスティに、ステファ、アルテ、
フィアはきれいなユニゾンで、
「おかえりなさいませ〜♪♪♪」
と、最大限の敬意と愛情をこめて声をかけた。ラスティを最大限に戸惑わせて。
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